当院の施術法はこうしてカイロから脳脊髄液調整法に進化した!

30年前は私もボキっとやるカイロをやっていました。

カイロプラクティックは「背骨の歪みを正して神経のとおりを良くして自然治癒力を向上させるもの」と一般的に言われていますが

背骨が曲がるのにも原因があるので、ただ背骨を調整するだけでは施術として十分とは言えません。

背骨の曲がりは背骨の「筋肉の緊張」によって歪み
「筋肉が緊張」するには内臓が常に関連します。

内臓体壁(筋肉)反射といって内臓の疲れ(循環のうっ滞による浮腫み)から関連する筋肉が緊張を引き起こします。
例えば、頑固な「肩こり」はこれにあたります。

更にまた何故内臓が不調になるか・・と考えて
その元を突き詰めていくと

体が健康であるためには、
体をコントロールする自律神経や、エネルギーを作る細胞が必要十分に活性化できる状態にしていくことが重要です。

それには、体の60%を占める体液(脳脊髄液も含む)の循環を良くして、脳や細胞に栄養や酸素を十分に供給し、脳や細胞が必要十分に活性化できるようにして自然治癒力がより高まるようにすることです。

この理論は、日本のカイロプラクティックのパイオニアでもある宮野博隆先生の脳脊髄液調整法の理論です。

カイロプラクティックから脳脊髄液調整法へ発展の経緯には、宮野先生の「なぜ背骨が曲がるのだろう、その原因は、そのまた原因は」を追究しての末、施術の主体を背骨に求めるのではなく体液の循環に行きつきました。

地球温暖化で体にかかるストレスが年々悪化したことが影響しているとも思われます。

気温・気圧など急激な変化によるストレスで免疫力が低下し、体液の循環が澱み体内ウイルス(特にヒトヘルペス)が増殖して炎症や硬化が体の各所で起きて体に様々な不調が増加してきました。

施術によって体液の循環を良くすれば、澱んだところに増殖するウイルスを押し流し、脳や細胞に栄養や酸素が送られやすい体内環境にすることで体は元気な方向に変化します。

昔は、重力によるストレスからくる歪み、現在は体液循環の澱みから起こる歪みへと治療の着眼点も変化しました。

どこが辛いのか、どうなりたいのか、対話を通じて一人一人のニーズを受けとめ、
健康な体作りと症状の改善に向けて取り組みます。

これからもよろしくお願いします。

丸山カイロプラクティック治療院
丸山保

疲労学と脳脊髄液調整法

先日TBSテレビ「情熱大陸」に疲労学学者・近藤一博先生が出演されました。
近藤先生は疲労学の第一人者で唾液中のヘルペスウイルスのウイルス量の増減から疲労の度合いを数値化したことで大きな話題となりました。
研究が進めば、スマートウォッチで疲労度が計測できる日も来るようです!

当院の施術も患者さんの疲労をいかに取り除くかを考えていますので、近藤先生の本は拝読していますしテレビも興味深く拝見させて頂きました。

脳脊髄液調整法では、疲労により体液循環が悪くなればヘルペスウイルスが増殖して体中の弱っている所に弱い炎症を起こして様々な症状を作るので、体液循環(脳脊髄液も含む)を良くすることは施術において重要なポイントです。

20~30年位前までは背骨や骨盤の曲がりを治すことが主体でしたが、今では体液の循環を良くすることで細胞の活性化を導く脳脊髄液調整法へとシフトしました。

水の流れがうっ滞すれば澱むように、澱めばバイ菌が増殖します。
体液循環が悪くなればウイルスが増殖しますが、循環が良くなればウイルスの増殖を防いで免疫が機能しやすくなるという考えです。

地球温暖化による気象変化、生活環境の変化など、時代と共にストレスも多様化し変化しています。
そのような変化から、体内に加わるストレスも変化しています。

患者さんの症状を楽にして差し上げる目的は同じでも、
施術方法は変化してきています。

疲労学が進化していく同様、施術も進化していければと思います。

患者さんの状態と刺激量を見極めるのが大事!

”揉み返し”や“体がだるくなった~”
等の副反応が起こるかそうでないかには理由があります。

ひとつは刺激の強さ。
ギューッと押されてウーっと唸ってしまうような刺激が長く続いたら
間違いなく体には負担です。
気持ち良い良い刺激であっても長く刺激されていればやはり体に負担となり疲労を誘います。

もうひとつは患者さんの元気度。
体力が一定以上あり元気であれば、

刺激→神経が活性化→血流が良くなり→筋肉が解れて→症状緩解→“スッキリ”

ということもありますが、
体調が悪かったり元気でないときの施術は元気な時と同じではいけません。
特に注意が必要です。

体が衰弱→刺激→更に体力が消耗→揉み返し・だるさ・不調

を起こしやすくなるからです。
弱い刺激であっても同じです。

揉む、押す、擦るなどあらゆる施術は、
神経を刺激した反発で体の反応を引き出すのですが
同時に疲労もします。

当院では、ポンピングという押す技法で
体が防御反応を起こさないような触れ方、圧のかけ方で体に負荷にならない押し方をしていきます。

刺激による疲労が極力起きないような押し方をしていきます。

“水の入った風船を手のひらで押せば押したところは沈んで、まわり全体は膨らむ“

という原理を利用します。

体液の移動により細胞を活性化させ脳・自律神経を働きやすくします。
そこが脳脊髄液調整法の特徴です。

押す力の方向も、垂直圧か斜めかでも体にかかるストレスが違います。

患者さんにストレスのかからない押し方が基本、
元気になったら少しはストレスのかかる押し方でスッキリ感を提供します。

押し方の使い分けをしています。

何はともあれ、
患者さんの状態や刺激を見極め安全な施術をすることが大事なんです!

症状が楽になるには“こっち”も大事!

よーく揉んで「楽になります!気持ちいいです!」とご希望に沿った施術は大事ですが、
揉むだけでは逆効果になることもあるんです。

手技による治療はすべて刺激療法ですから、
強すぎたり長時間の刺激は体力を消耗させて、

揉み返しや、気分悪くなり好転反応とは言えない状態になってしまうこともあります。

なので、その辺の加減はどの療法でも常に注意するところだと思います。

脳脊髄液調整法では・・
今日の辛いところを楽にするために先ず

自律神経を働かせ”自然治癒力を高めた状態”にして
今日の目的を楽にしてあげる。

それが私のできること。。

皆さん(患者さん)ができること(して頂きたいこと)は

睡眠をしっかり取ることです!

なぜなら、
“寝ている間に疲労は回復されます!”
”寝ている間に体の壊れたところが修復されます!”

ですから治療も大事なんですが、
こっち=睡眠 も大事なんですよ!!

特に治療の後はよーく寝てくださいね!

脳脊髄液だけ調整しているわけではない(笑)!

脳脊髄液調整法ですから、

健康になるには脳脊髄液の循環を良くすることが大事ですね~と、
お話しすることはありますが、脳脊髄液だけを調整しているわけではないんです。


施術によって体の60%を占める体液の流れを良くしていくと、
その一部である脳脊髄液の循環も影響されます。

なぜ脳脊髄液に着目するのかというと、一言でいえば 

「神経に一番近いところを流れている体液だから」です。

脳の中心部の脈絡叢(みゃくらくそう)という所で血液をもとに作られ、
脳の周りを包むように流れ、
また背骨の中の脊髄に沿っても脊髄神経を包む膜の内側を流れ、
脊髄から枝分かれする末梢神経管の中も脳脊髄液で満たされています。

常に神経に寄り添うように流れているんです。

脳脊髄液調整法は、脳脊髄液の流れの詰まり状態をモニターすることができるから治療に応用できます。

ポンピングテクニックといって、体の表面を防御反応が起きないようにジワーっと圧していくと体液全体の流れの状態が良くなり、脳も脳脊髄液の水圧でギューッと圧迫されている状態から解放されます。

ということは、脳に血液が流入しやすくなり

「頭の血の巡りが良いことは健康にとって大切なこと」と誰もがイメージできる状態になりますよね。

当然、脳(自律神経)や末端の各器官や組織も活性化してコンディションも上向きます。

こうやって脳脊髄液調整法は脳脊髄液だけ調整しているのではなく、
体全体の循環を良くして免疫力、生命力をアップさせていく施術なんですよ!!